シラミ駆除剤はネットで購入できる
子どもたちが幼稚園や学校でアタマジラミをもらってきたという話をよく聞きます。
シラミは感染力が強いので、接触の多い子どもたちの間では大流行することがあります。
うちの子は清潔にしているから大丈夫と安心できません。
シラミもインフルエンザが流行するように突然流行します。
ネット購入できる名の知れたシラミ駆除剤に、スリスリンとシラミンローションがあります。
スミスリンは薬局で購入することもできますが、シラミンローションは、ネット通販でのみ購入が可能です。
スリスリンとシラミンローションは、購入前に知っておくべき違いがあります。
もっとも大きな違いはアタマジラミの卵まで駆除できるかどうかという点です。
シラミンローションはアタマジラミの卵を駆除することができます。
しかし、スリスリンはアタマジラミの卵をを駆除することはできません。
アタマジラミの成虫を駆除できたとしても、卵を駆除しないと再発してしまいます。
ここからシラミンローションとスミスリンと詳しく比較していきます。
>>アタマジラミの卵と成虫を駆除できるシラミンローションについて詳しく知りたい
使用量の比較
スミスリンの一回使用量
スミスリンの一回使用量の目安は10mlから20mlくらい。
髪の短い方でしたら10mlくらいで済みますが、髪の長い方でしたら20mlくらい使うことになります。
この髪の長さによって使う量が増える感覚は通常のシャンプーと同じですね。
泡が全体に行き渡るようにしてから、5分ほど待ち、洗い流します(このとき普通のシャンプーを使ってオーケー)。
その後、付属の櫛を使って、髪の毛の上の方についている卵やシラミを掃除。
これを2∼3日置きに4回程度繰り返しますので、駆除が完了するまでにだいたい2週間前後かかることになります。
一人あたり4回の駆除作業が必要だとすれば、比較的髪の長い方であれば丸ごと一本使うことになります。
家族でシラミが流行した場合は何本使うことになるでしょう。
一般的に男性の髪の方が短く各10mlしか使わなかったとして男性二人当たり一本。
ご両親と娘・息子の4人家族を想定すれば、スミスリンは最低3本必要ということになります。
シラミンの一回使用量
シラミンローションはその名の通りローションタイプのシラミ駆除剤です。
当然、シャンプーと使用量の違いがあるかなと思いますが、公式ページでは使用量の目安が明確に書いていません。
そこで問い合わせてみたところ、
「髪の長さや症状の状態によって使用量に幅があるので明確な数字は答えられないが、患部によく擦り込み、髪に通した櫛の跡が残る程度の量を使用」
するのが目安とのことでした。
使用回数はスミスリンと同様、3日置きくらいの感覚で3回から4回の駆除をします。
質感はローションとは言えサラサラではなくある程度とろみのあるもので、質感のイメージとしては油に近い感じでしょうか。
頭髪につける油と言えば椿油を思い浮かべますが、そう考えると、一回当たりの使用量はそれほど多くはなりません。
それでもシラミ駆除は念入りにしたいはずなので多めにつける。
仮にスミスリンシャンプーと同じように10mlや20mlを一度で使うにしても、シラミンローションは240ml入りなので、スミスリンの3倍量が入っていることになります。
それで5,400円ですから、単純に量と価格のバランスだけで比べてもお買い得です。
>>アタマジラミの卵と成虫を駆除できるシラミンローションについて詳しく知りたい
殺虫能力と弱点の比較
出費がかさむのは何故?スミスリン最大の弱点
スミスリンにはシラミの成虫は殺せても卵は殺せないという特徴があります。
よってスミスリンで成虫を駆除したあと、2∼3日卵がふ化するのを待って再度スミスリンを使用します。
そして、この地道な駆除を最低2週間は繰り返す必要があります。
このため、何本もスリスリンを購入することになります。
これが出費がかさむ原因。
コストが思った以上にかかる点がスミスリン最大の弱点なのではないでしょうか。
また、卵を殺せないというのは精神的に落ち着かないものです。
その為、卵がふ化することを想像して数日待つことに我慢できず、毎日駆除をしてしまう人もいるそうです。
このような使い方が問題という訳ではありませんが、非効率となり、スミスリンを短い時間で使い切ってしまいます。
このようにして、出費がかさんでしまうことがあります。
シラミンは卵まで殺せるが、一度の駆除時間がネックか
スミスリンは卵への殺虫効果が乏しいのですが、シラミンは卵まで殺すことができます。
つまり、シラミンが行き渡りさえすれば頭についているシラミの全てを一度に駆除できるということ。
しかしシラミは意外に広範囲に寄生しているものです。
髪の毛のどの部分についているかでローションの行き渡り方も違いますから、一度で全ての駆除をするのは不可能な場合もあります。
ですから、シラミンを数日置きに3回∼4回程度の駆除を行うことにより、確実に再発を防ぐことができます。
シラミンは一回一回の駆除効果が強力です。
スミスリンよりアタマジラミの完全駆除が簡単にできます。
シラミンの弱点は、ローションを使ってから20分間の放置時間が必要だということ。
スミスリンはお風呂のついでに、という感じになるかもしれませんが、シラミンはお風呂前にという感じになるのではないでしょうか。
>>アタマジラミの卵と成虫を駆除できるシラミンローションについて詳しく知りたい
成分の比較
スミスリンの成分は安全?
スミスリンはシラミ駆除に使われる一般的な製品ですが、端的に言えば殺虫剤です。
有効成分であるフェノトリンは合成ピレスロイドという科学的に合成された殺虫剤成分の一つであり、哺乳類や鳥類に対しては毒性が低く、一般的な殺虫剤として広く使われています。
しかし殺虫剤入りのシャンプーと聞けば、肌が弱いお子さんやアレルギー体質の方であれば、少なからず心配はあると思います。
この点で子どもに使わせることを敬遠する方もいるかもしれないというのが、スミスリン。
さらに、ピレスロイドに耐性を持つ個体も現れ始めたのが問題になっています。
スミスリンを使ってもなぜかシラミが死なないという場合、もしかしたら薬剤に耐性を持っている個体なのかもしれません。
シラミンの成分は天然成分
シラミンのシラミ駆除に対する有効成分は、すべて天然成分でできており、皮膚に対する負担を気にかけずに使うことができます。
主成分の名前はナトラム・ミューティカムというナトリウム成分で、これがシラミの卵と成虫を脱水させて殺します。
また、特別な配合のミネラルオイルがシラミの呼吸器を塞ぎ、窒息死させます。
殺虫剤のような刺激のある薬剤を使用している訳ではないので、殺虫方法もこのように異なるのです。
シラミに対しては強力な殺虫効果がありますが、人間の皮膚に対しては優しいシラミ駆除剤がシラミンローションなのです。
皮膚に優しいシラミンローション
スミスリンとシラミンローションを比べると、シラミンの方がコストパフォーマンスが良く、駆除効率が良く、皮膚にも優しいものだということがお分かりになったのではないでしょうか。
そして、シラミンローションはスリスリンでは不可能な卵まで駆除することができます。
今まさにシラミ駆除に追われているのだという方は、
新しいシラミ駆除剤のシラミンローションを検討してみてはいかがでしょうか。
>>アタマジラミの卵と成虫を駆除できるシラミンローションについて詳しく知りたい
スミスリンとシラミンローションの準備・時間の使い方の違い
スミスリンは近くの薬局などで購入可能。
その日に駆除を始められるけれど、駆除に2週間を要するのが基本です。
一方アメリカ製のシラミ駆除剤であるシラミンローションは、入手までに5日~7日かかってしまいますが、最短20分で駆除が終わります。
二つの駆除に必要なアイテムや心構えを比べて、どんな準備、時間の確保の仕方が必要なのかをチェックし、アタマジラミ駆除準備の参考にしていただければと思います。
スミスリンを使用してアタマジラミを駆除する際に必要なもの
・スミスリン
・専用コーム(※スミスリンに付属のものより、ニットフリーコームなどを購入する方がおすすめ)
・シャワーキャップ
・コンディショナーや椿油など、梳き櫛を使う際に潤滑剤になるもの
所用時間に関わる情報
・薬剤の塗布時間5分。
・洗い流し、櫛で梳く処理に時間がかかる(個人差あり。しかし風邪を引かないようあまり長くならないことを推奨)。
・3日に一度、2週間の間駆除を行う必要がある。
シラミンローションを使用してアタマジラミを駆除する際に必要なもの
・シラミンローション
・シラミンシャンプー(お好みで)
・専用コーム
※上記3点はセット販売されている
・カラーリングのときに使うハケがあると捗る
・パジャマのような、ボタンのついた服装で駆除を行う
所用時間に関わる情報
・シラミンローションの塗布時間20分
・櫛で梳く処理に時間がかかる。
・一度の駆除で終わる可能性もあるが、やはり3日に一度、2週間を見るのが基本
・注文から手元に届くまでに5日~7日ほどかかる
いずれも第三者の協力があると効率的。駆除にかける時間を確保することが重要。
櫛で梳き取ったアタマジラミを駆除するため、熱湯を用意しておく。
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スミスリンで駆除を行う際に必要なものと心構え
シャワーキャップ。特に冬場は必須?
アタマジラミの駆除の際、それほど多くのものは必要ありませんが、スミスリンを使う場合、シャワーキャップはあった方が良いと思います。
特に季節によって装備は変えるべきでしょう。
アタマジラミは夏のものだというイメージがある方も多いかもしれませんが、実は季節に関わりなく、いつでも感染し、流行することがあります。
冬場、スミスリンシャンプーを使うとすればお風呂場で駆除を進めると思いますが、スミスリンを泡立てた状態(成分を髪に浸した状態)で5分間待つあいだは、できれば湯舟の中で過ごしたいものです。
浴槽の外での5分間は寒いお宅も多いと思いますから、この時間に堪えられず早く流してしまったり、風邪を引いてしまったりすると駆除がうまくいかない可能性もあります。
また、スミスリンが髪の毛を伝って落ちてしまうのっも防ぎたいところ。
少々面倒に感じるかもしれませんが、シャワーキャップを購入し、湯舟につかりながら駆除を終えられるようにした方が良いでしょう。
梳き櫛を使う際はコンディショナーや椿油を用意
薬剤を使用後、コームで梳く段階に至っては、そのままお風呂場で駆除をすることもあると思いますし、やはり寒い季節であれば外に出て駆除を行うこともあるでしょう。
そのために、床屋さんや美容院でするような、クロスが用意できれば完璧です。代用品でももちろん良いです。
櫛を使う際は頭髪にコンディショナーか頭につけて抵抗の無い油、例えば椿油などを使って丁寧に駆除を行いましょう。
熱湯を張った容器を用意しておき、降り洗いすることで確実にシラミを駆除することができます。
櫛での駆除後、髪の毛についたコンディショナーなどを洗うため再びお風呂に入ることになります。
出たり入ったりを繰り返すことになりますので、風邪を引かないようなケアが必要になります。
風邪を引いてしまうと、2週間を要するアタマジラミの駆除が捗らなくなってしまいますので、道具よりなにより、身体や頭を冷やさないようにする工夫が大切です。
駆除にかける時間をたっぷり確保
スミスリンはアタマジラミの駆除に効果的ですが、卵の駆除には不向きだと言います。
卵の孵化を待って幼虫、もしくは成虫になったところを退治する方法ですので、しっかり2週間、駆除にかかるということを頭にいれておかなければなりません。
3日置きに4回、二週間のあいだ、コンスタントに薬剤を使い、櫛で死骸や卵を物理的に取り除くということを繰り返す必要があるのです。
それは、道具を集めるだけでなく、時間的なゆとりも用意しなければならないということ。
少しくらい駆除の時期がずれたからと言って台無しになるというわけではありませんが、短期集中でしっかり駆除をするぞという意気込みがなければ、ズルズルと駆除が続き、薬剤が足りなくなったり他の家族にうつったりして、面倒くさいことになるかもしれません。
スミスリンでの駆除は簡単だけど、2週間かかることは忘れずに!
スミスリンはドラッグストアで手に入るので入手も簡単で、駆除もすぐにできます。
しかし必ずと言って良いほど2週間という日数が完全な駆除にかかることは頭に入れておかねければなりません。時間的なゆとりがなければ効率よく駆除という風にはならないかもしれないので、時間がかかるという覚悟を持って駆除にあたりましょう。
また、スミスリンは、長髪の方であれば一人で一本使って駆除が終わる計算です。
つまり、人によってはギリギリの量なので、無駄遣いができないということ。薬剤が流れ過ぎてしまったとか、早く流してしまったということが、駆除の効率を落とす危険性があります。
きちんと駆除が行えるよう、装備は少々大げさなくらいに整えた方が、アタマジラミに煩わされる時間が短くなると考え、装備、かけられる時間については妥協しないことをおすすめします。
シラミンローションで駆除を行う際に必要なものと心構え
一度で簡単にシラミ退治ができると思わないこと
シラミンローションはアメリカ製のシラミ駆除剤で、ネット通販で購入することになります。
殺虫剤不使用、独自開発のナトリウム成分とミネラルオイルで成虫のみならず卵まで脱水状態に陥らせて駆除するという製品です。
性質上、一度(20分)で全てのアタマジラミの駆除が可能です。
公式サイトの説明を読めば、駆除効率が高く、簡単にアタマジラミの駆除が終わりそうにも見えますが、実際はそれほど甘くないと思っておきましょう。
駆除をきちんと終わらせられるかどうかは、使用者の使い方、準備にどれだけ注意を払えたかに関わりますし、当然アタマジラミのしぶとさ(薬剤の届かないところに隠れていたり、思わぬところまで足を広げていたり、枕などから再感染したりがある)にもよります。
つまり、20分で駆除が終わることを期待しつつも、一度で駆除を終えられると考えないことが、シラミンローションを使う上では大事になります。
駆除にかかる時間と、手元に届くまでの時間
数回に渡って駆除を行うことを計算して、シラミンローションを使う際に何より用意していただきたいのは、やはり駆除にかける時間です。
シラミンローションはクリーム状の薬剤を頭髪にまんべんなく塗り付け、20分間放置します。
その後、ローションを付けたまま専用のコームで死骸や卵、髪の毛に絡みついたシラミを取り除くという作業を行います。
ローションが付いているので潤滑油のようなものは不要です。
さらにハーブ成分を含んだシラミンシャンプーを使って洗い流すことで、ひん死のシラミはとどめを刺されることになり、駆除の仕上げを行うことができます。
また忌避効果を持つニームオイルによって再感染の確率を下げます。
放置時間が20分なので、それなりに一回の駆除で時間がかかってしまいます。
ゆったり、徹底的に駆除を行うつもりで使用しましょう。
>>アタマジラミの卵と成虫を駆除できるシラミンローションについて詳しく知りたい
服装に注意しましょう
シラミンローションはさらさらとした質感ではなく、ある程度粘度のあるクリームですので、髪の毛につけて保持することは難しくありません。
また、薬剤がしたたり落ちるという心配もいりませんので、20分は室内で過ごすことが可能。
シャワーキャップやクロスはなくても困らないでしょう。
冬でも室内でゆったり駆除を行うことができます。ただし衣服を脱ぐ際、頭にべったりとついた薬剤が付くことに気付くという方もいるはず。
ボタンのついたパジャマのような、衣服に頭を潜らせる必要のない服装で駆除を行いましょう。
一人で行うより誰かにやってもらった方が絶対に良いです
頭髪にまんべんなく塗り付けるという作業がなかなか難しいものです。一人で完璧に行うのは無理なのではないでしょうか。第三者の協力があると良いですね。
この際、ヘアカラーのときに使うハケがあると丁寧に塗り付けることができると思います。
まさにカラーリングを行うように根本から丁寧にシラミンローションを付けることができれば、駆除効果にも期待が持てるでしょう。
シラミンローションを使う際に重要なのは、一度の駆除で終わらせようとは思わないことであり、かつ、一度の駆除で徹底的に丁寧に行うことです。
さっさと終わらせようと考えず、しかし丁寧に駆除を行うことで時間をかけずに済むということも忘れず、丁寧に駆除を進めましょう。
最後に
スミスリンとシラミンローションを比べましたが、どちらが絶対に良いというわけではありません。
駆除を開始するまでにかかる時間、一回当たりにかかる駆除の時間、そして駆除が終わるまでの時間には違いがあります。
スミスリンは早く手に入れられますが、2週間は必ずかかると考えてよく、またコンスタントに続けなければなりません。
シラミンローションは届くまでに時間がかかりますが、一度の駆除で終わらせてしまえる可能性があります。
しかしそれには一度の駆除でどれだけ丁寧に作業ができるかにかかっていると言えます。
ご自身の状況を鑑みて、どちらが駆除に適しているかをぜひ考えてみてください。